2012年11月26日月曜日

手を動かすということ





あたりまえのことを

あたりまえにやり続ける事が

実はもっとも困難で、でもとても大切なことなんだな


瀬戸内工芸祭



 






高松で開催された「瀬戸内工芸祭」へ行ってきました

一線で活躍する多くの作家さんの作品に触れ、直接お話しでき

とても刺激になりました


いやぁ、しかし
安藤雅信さん、内田鋼一さん、赤木明登さんや三谷龍二さんなんかが

そこらへんを歩いているのには興奮。


人生で一番うどんを食べた2日間



2012年11月18日日曜日

ハコイチ 11月




清々しい好天のもと

ハコイチ、無事終了しました

手に取っていただいたお客様、本当にありがとうございました

今回は、常連の方と初めての方とが同じくらいの割合だったでしょうか


これからも質が高く、リーズナブルな使えるうつわを作陶してまいります



それから、今回は新たな作家さんとの出会いもあったりして

充実した内容でした

そしてまた、いろいろ買ってしまいましたので

一部を紹介しておきます


このパンダ、実は「おきあがりこぼし」です。

こう見えて、ゼッタイに倒れないぞという不屈の闘志を感じます







そしてこちら。

高杢さんのカトラリー。右の2点は、木製のしおりです

木工の専門知識はありませんが、木のもつぬくもりやあたたかさは

やきもののそれとはまた違う魅力があり、昔から好きです

伝統の技術と、今の暮らしにマッチさせるセンスが合わされば

こんなに素敵な道具になるんですね

ジャンルは違えど、学ぶことが多い。


さて、ほかにもいろいろ買ってしまいましたが

長たらしいブログになるのでこの辺で。


今回も、ありがとうございました

2012年11月15日木曜日

夢読み




 




寒い。

寒い時期になると手に取る本がある


                    
                     



高校生頃、ぼくの世界は
今よりもっと小さくて、しかし混沌として

自分の立ち位置がひどく不安定で

漠然とした大きくて黒い塊に押しつぶされそうだった



もう何度も読み返したこの物語は
結構な大人になった今も

やはり何かを教えてくれる






『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』

                               著 村上春樹



2012年11月13日火曜日

祭り

粉引面取り鉢

飴釉掛分鎬スープマグ

白濁釉カップ&ソーサー


粉引ビアカップ

粉引ポット

粉引珈琲カップ




毎年この時期になると
町はにわかに活気づく

しめこみ姿の男衆が、両手にカップを持って
駆け廻る、勇壮な「カップ祭り」の季節だからだ

ワッセローイ!の掛け声とともに
走る男たちに、沿道からは勢い水がかけられる。

猛る気持ちを鎮めるように、また、奮い立たせるように。

寛永元年から続くこのカップ祭りは
古くは五穀豊穣を願う祭祀の意味合いが強く
神事として執り行われてきた。
第二次大戦後、一時衰退したが、
1970年代以降、地域の伝統文化「カップ祭り」を町おこしに
というスローガンのもと、行政主導で再興の取り組みがなされてきた

現代では
「寒い冬へ向かって、自分の好きなカップであたたかいものを飲みたい」
という若い世代を中心に「新しいカップ祭り」が
流行の兆しをみせている。















‥はい、全部ウソです。






さて、今月18日(日)に『ハコイチ~箱崎手作り市~』
に出展させていただくことになりました。

http://hanatoya.jp/tedukuri/

(上記の内容は全部ウソですが、これは本当です。)



今回はカップがおススメです。スープカップやマグカップ、湯呑みやポット
タンブラーなんかも用意しました。(お皿もあるよ)

今回は「やきもの」らしい強さを感じられる出来となりました。

あたたかいものを飲みながら、寒い冬を楽しんでほしいと
思います。

是非、お気に入りのカップをみつけてください。






2012年11月11日日曜日

夜のこえ

粉引7寸皿

灰釉粉引7寸皿


夜中、工房で作業をしていると

ピィーイ!ピィーイ!

という音が‥(怖)



なんだこの音は…



しかもかなり近い

こんな夜中に笛を吹く人などいるはずもない

いや、この音はそもそも笛なんかではない


なんというか


生き物の発する音。



それも、犬や猫などの一般的な動物ではない

あまり目にしない、でも知っているような‥



はっ!





もしかして‥
















Pちゃん?






















「鹿。」

と父が一言つぶやき、去っていきました。





あ、鹿か‥


2012年11月3日土曜日

いろいろのしろ

粉引ぐいのみ



日本人は無彩色の色の階調をつかむ能力が高いという

「白」とひとことで言っても

微妙な質感の違いや黄、青、緑がかった白など、多くの白が存在する


書道では、墨で書かれた黒い部分の文字の意味だけではなく、

なにも書かれていない部分、つまり余白の白が与える印象の中に

芸術性を見出す。


うつわも同様に、

理想の白を見つけるのは本当に大変な事だ。

大変で、楽しい。

そして

男はいつだって、楽しくて大変な事が大好きだ。